種まきと芽だしは本山町育苗センタ−(高知県長岡郡本山町)に委託しました。

3月18日種まき
発芽に必要な温度は25℃〜28℃(昼夜ともに)

3〜4日で発芽が揃います。
種まきから1週間、子葉が段々に大きくなり本葉が見え始めてきました。

4月3日 
種まきから15日目
育苗センタ−から、我が家に移動しました。
まだ、トレイでの育苗期間中です。
この時期の温度管理は、日中23℃前後、夜間は7℃〜8℃にします。
この時期、夜間の温度は0℃まで下がるので、トレイの下に電熱マットを
敷き、石油スト−ブに火を入れています。
ハウスは三層に被覆材を使用しています。

育苗ポット(鉢)へ土入れをしたところです。
鉢の大きさは、12pです。

プラグ育苗で本葉1.5枚〜2枚になると、この鉢に移植します。
鉢の数は2.000ほど有ります。
このハウスは2層張りです。

鉢土、1リットルに含まれている成分は以下の通りです・
窒素 100mg
リン酸 1.2mg
加理 0.8mg
EC 0.8 (肥料濃度)
pH 6(中性よりややアルカリ性)

移植の日が近づいたので、鉢に水を入れて土を湿らせているところです。

4月11日

鉢上げをしました。
昨年までは、鉢に対して直に立たして植ていましたが、
今年は、香川県善通寺市で、園芸資材店(有限会社 四国園芸資材)を営んでおられる「三原様」に
ご指導いただいて、苗を寝かして植えました。

立たして植えたのと、寝かして植えたのとの、その違いはどこにあると思いますか

寝かして植えると、ミネラルの吸収が良くなり、立ち枯れ病になりぬくいとの事です。
まだそのほかに利点が有るみたいです。

4月17日

鉢上げ後1週間が経ちました。
鉢上げの翌日には直に起きあがり始め、
しっかりした苗に育って行きそうです。

4月28日、鉢ズラシを行う。

葉と葉が触れ合う様になりだすと、鉢と鉢を適度の間隔にズラします。
しっかりした良い苗を育てるのに、とても大切な作業です。
赤く見えるのは、洗濯バサミの形をしたクリップです。
苗が風によって倒れないように支柱を立ててトマトを
クリップでとめています。

左側が直に立てて植えた苗です
右側が寝かして植えた苗です。

植床作りをしているところです。
植床になるところに溝を掘りワラを敷き詰めて元肥を
入れて土を戻します

5月18日 桃太郎ファイト定植

5月11日 ミニトマト「千果」定植

床間の通路にはワラを敷き詰めています。
ワラを利用する事は、欠点もありますが、利点の方が多いと考えています。

ミニトマト「千果」の一段目の花です(五月22日)

桃太郎ファイトの一段目の花です(5月22日)

4月30日から5月5日にかけてハウスのフィルム張り替えをする。
午前中の風がおとなしい時間帯に作業を行います。

五月のまとめ
 この月は、雨の日が少なく例年に比べると、とても晴天に恵まれました。
 しかしながら、夜間から早朝の気温が低く、湿度が低かったためにトマトの管理には
 いつもの年より気を遣いました。
 昨年までは、「モトキリ」(これはある種の蛾の幼虫ですが)の食害にあいましたが
 今年はこの被害がゼロでした。
 露地の野菜では、定植後の水やりが大変でした。
 野菜は、天候が良すぎても、また、悪すぎても管理が大変です。

ミニトマト(左側)と桃太郎ファイト(右側)の成長点の様子です。
とても良い色だと思います。(5月30日)

桃太郎ファイトの1段目 (5月30日)
着果し、実が肥大を始めました。

千果の1段目 (5月30日)
着果し、肥大を始めました


平成17年度の土壌診断は以下の通りです。

pH EC カリ 有効リン酸
 ミニトマト 6.3 0.1 適正値の3倍 適正値
 NO1棟 6.6 0.1 適正値の3倍 適正値
 NO2棟 6.6 0.1 適正値の3倍 適正値
 NO3棟 6.6 0.1 適正値の3倍 適正値
 NO4棟 6.0 0.1 適正値の3倍 やや少ない

土壌診断の結果、カリの数値が高いのでカルシュウム欠乏にならない
よう肥培管理を心がける必要がある。

6月10日の桃太郎の様子です

大きい方の実が2p位になりました
一段目は、3玉〜4玉を残し後は
摘果します

一段目に5個以上の実をつけると
今後の成長に障害が出るので
勿体ないですけど摘果します。
2段目の花が咲きそろいました

6月10日のミニトマトの様子です

一段目には10個程度の実をつけさせます
10個以上実をつけると実があまり
大きくならないままに、赤く色づき始める
ので我が家の場合は10個までに抑えます。
2段めの花が咲き3段目の蕾が
見えてきました。

側枝(わき芽)を取り除いてる様子です

側枝を取り除かずにそのままにしておくと
実の肥大に影響を与えるばかりでなく
幹の成長も悪くなります。
取り除いた芽は、通路に落とし肥料とします。
右側の写真がその様子です

     6月10日撮影

今年も、たくさんの雑草が生えてきました。
この草は、根が深いので草取りがたいへんです。

       6月10日撮影

トマトハモグリバエの被害の様子です

葉の中に産み付けられた卵がふ化し、幼虫となって葉の中を食べます。
葉に白い模様が入ることから、別名「絵描きムシ」とも言います。
大きな被害につながらないのでこれと言った対策はしません。
ただ、葉はモノを生産する工場みたいなモノなので
大切にしたいのですが。
                          6月10日撮影

植床に住み着いたモグラの被害です

定植後に住み着き、なかなか出ていこうとしません。
モグラが、縦横に移動すると、トマトの根が傷むので、
何とかして捕まえたいのですが、相手は土の中、見えない敵に
頭を抱えています。

6月13日

今日は日差しが大変強い一日で
葉先が枯れる被害が出ました

6月17日

夜間の黄色灯点灯を始めました

ミニトマトの異常茎です
原因は、窒素分を多く吸収したために栄養分のバランスがくずれ
成長点が止まってしまい、茎が割れて、窓あきになったのです。
6月15日撮影

6月18日 追肥を開始

桃太郎は1段目の実の大きさが、ピンポン玉よりやや大きく
なってきたので追肥を開始しました。
ミニトマトは、2段目の花房に実が見えて来だしたので追肥を開始
我が家の方法は、真水は一切与えず、肥料成分が入った水を与える
ことにしています。

6月23日のミニトマト
1段目の実が2p5oほどに
大きくなりました

6月23日の桃太郎です
1段目の実の大きさは6pほどです
2段目の実が2p程度に大きくなって
います

6月19日、ミニトマトに白マルチをかける
白色マルチを使用する目的は、
雑草を抑える。
光と熱を乱反射させて地温を上昇させない。
虫の糞が見えるので、ムシの発見が容易。

マルチの上に虫の糞、発見

イナゴを見つけました

蛾の幼虫を見つけました

白色マルチは、糞が見えやすいので害虫の発見が容易です。 3枚の写真いずれも、6月23日撮影

高温障害の様子

ハウス内の日中の気温が30℃を越えたために、花が死んでしまいました
ハウス内の温度が25℃を越えると花の花粉に力がなくなり、受粉が難しくなります。
通常は、今年のように晴天が続くと花に勢いがあり花のとまり(受粉)がよいのですが、
今年の、この時期のこの暑さは、作物にとってとても厳しい暑さです。

                            6月28日撮影

7月1日 桃太郎に色がつき始めました。
あと10日程度で、赤く熟して来食べ頃になるでしょう。

7月1日 千果が赤く熟して来ました。
今年のミニの味はどうかなと食べてみました。
糖度は 7.5 度 味はサッパリとして、次から次へと
食べたくなる味です。

6月のまとめ

記録的な小雨で、露地野菜への水やりが大変でした。
トマトの方ですが、晴天が続いたので病気の発生がなかったことと、光合成が盛んに行われたので、
味の方はかなり期待できそうです。

昨年は、大雨や、台風で大変でしたが、今年は台風もなく、また、雨も少なく本当に熱い6月でした。

植床の肩の所に散布した米糠にカビが発生
米糠を散布してからずっと晴天続きで、米糠の状態に変化が
なっかたのですが
梅雨の戻りで、カビが発生しました。
このカビが、うどん粉病や葉カビ病の菌をある程度抑えてくれる
働きをしてくれるのではないかと、期待しています。
                         7月4日撮影

7月5日、桃太郎の収穫が始まる
今年も、手に持って重たい、水に沈むトマトになりました。
糖度は6ですが、サッパリとした甘みと香りの良いトマトです。

水に沈んだトマトの様子

7月に入り、ハウス内の温度が25度を超え乾燥状態が続くと発生しま。
写真のような状態になると被害が出ますので、仕方なく消毒をします。
                     7月15日撮影

ウドンコ病発生

トマトサビダニ発生

ハウス内の湿度が低くなり乾燥状態が続き出すと発生します
トマトサビダニの発生にはもう一つの要因があります。
それは、化学合成農薬の使用が少ないと発生します。
ハウス内に広がると、被害が出るので、消毒をします。
農薬は、カウントされないモノを使います。
                     7月23日撮影

右の写真は、トマトサビダニが発生
していない正常なトマトです。

7月のまとめ

この月も雨が少なく、暑い日々が続いたね。
トマトに限らず、その他の野菜や、水稲にも高温障害が出ました。
トマトの病害虫ですが、昨年までこの時期に発生したモノは今年も忘れずに発生しました。
とりわけ被害が大きかったのは、コオロギによる実の食害でした。
天候が悪いと病気の発生が多く、晴天続きだと害虫の発生が多いみたいです。

8月14日
お山は、日中は暑い日が続いていますが、夜から朝方にかけてはとても涼しいです。
欲を言えば、少し雨をほしいところです。
トマトの方は、晴天続きなので順調と言いたいところですが、この晴天続きによって障害や、
害虫の被害が出ています。

8月に入って花の方は順調に咲き、実の太りも順調なんですが
虫による食害と、晴天続きによる尻腐れ果が発生しています。
右の写真は、7段目〜8段目の様子です。
一房に4個〜6個の実が着いています  8月14日撮影

コオロギによる食害の様子です。

尻腐れ果です
原因はカルシュウムの吸収、移行が悪いために発生するそうです。
我が家のハウスの土は、カリの成分が適正値の3倍あるため、
カルシュウムの吸収を妨げ、この症状をもたらしていると思われます。
この症状が出だすと、トマトはとても甘くなりフル−ツトマトのような
味になります。

いずれの写真も8月14日撮影

8月のまとめ

8月下旬ともなると、お山は秋の気配を感じます。
日中は相変わらず残暑が厳しいですが、夜から朝方は気温もぐんと下がり、
14℃とか13℃にまで温度が下がります。
トマトにとって18℃以下になるのは生育が止まるのであまり好ましくありません。
これからは、実の肥大と色づきに時間がかかるようになります。

カヤ(ススキ)の穂 8月31日撮影

8月までの栽培日誌はココで終わりです。
9月以降の日誌は、栽培日誌2で見て下さい

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